湘南ベルマーレサイクルロードチーム|CYCLE ROAD

トライアスロン レポート

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2018:09:15:10:00:00[18.09.15]

JPTシリーズ第18戦 第2回JBCF秋吉台カルストロードレース

開催日:2018年9月15日
開催地:山口県美祢市
レース形式:ロードレース/公道 29.5km×5周(147.5km)
 
【レース結果】
1位 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン) 03:51:34 av38.21km
2位 才田 直人(LEOMO Bellmare Racing Team) +00:08
3位 米谷 隆志(LEOMO Bellmare Racing Team) +00:19
4位 窪木 一茂(チームブリヂストンサイクリング) +04:21
5位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +04:37
6位 岡 泰誠(イナーメ信濃山形) +04:46
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DNF 小嶋 渓円(LEOMO Bellmare Racing Team)
DNF 加地 邦彦(LEOMO Bellmare Racing Team)
 
【レース展開】
後半戦に入り思いのほか好調なLEOMO BellmareRacing Teamは東京からの長距離ドライブを経て山口に入った。翌日に控えるのはJプロツアー第18戦となる第2回JBCF秋吉台カルストロードレース。前年の大会では、最後痛恨のパンクで完走はならなかったものの才田選手は勝ち逃げ集団で展開し、一方の米谷選手は追走集団でゴールして9位と比較的結果の狙えるレースである。
秋吉台のお宿はS/F地点から少し下ったところにあるユースホステル。見た目はかなり年季の入った感じではあるが、夕食と朝食ともに家庭的でボリューミィ。管理されているおじいさんとおばあさんはレース中に沿道に出て応援して下さるなど居心地が良く素敵なお宿。選手達は夕食前に各々翌日の準備。才田選手は自分のバイクの調整をしたり、今回もレースを走る加地GMのためにスプロケットを交換したりと大忙し。そんなこんなで笑顔の絶えない夕食を終え、翌日のミーティング後に早めの就寝。
 
天気予報が気になりつつ目覚めた当日の朝は、残念ながら雨模様。午前中に行われた女子のレースは土砂降りの中のレースとなったが、その後天気は好転し、午後から始まるJPTのレースは雲の隙間から青い部分が見え隠れする空の下でスタートした。
 
ここからは3位に入った米谷選手のレースレポートで今回のレース展開をお届けしたいと思います。毎レース長文のレースレポートを書いてくれる米谷選手ですが、今回はいつもの倍以上の長さです(笑)。とはいえ、沿道や実況映像からは見えない、刻々と変わる生のレース展開を米谷選手の感覚を通して感じていただければ幸いです。
 
秋吉台ロードは今年最も狙っていたレースの1つだった。
 
ゴール前に長い登りがあるタフなレイアウトで自分が勝負に絡むイメージが描きやすく、また夏休みを使って練習と調整ができるため、良い状態でレースに臨みやすいタイミングだと考えて目標としていた。
やいた片岡ロードレースが終わった後にFTP測定を行い、その値を基準にtraining peaksを使って中期的なトレーニング計画を立て、それを実行してきた。渡良瀬タイムトライアルの1週間前に落車してしまい、その影響でTTを良いコンディションで走ることは出来なかったが、その後の2週間で自己ベストのタイムやパワーをいくつか記録することができ、調整は成功したと感じていた。
昨年の秋吉台では、最終的な勝ち逃げに才田さんが入ったものの自分は入れず。展開で勝負の機会を逃し悔しい思いをしたので、今年はそうならないようにしたかった。窪木選手やホセ選手などのパンチ力のある有力選手と同じタイミングで動くと千切られる可能性が高いので、それらの選手と同じタイミングで動かなくていいように前々で展開すること、特に自分と比較的タイプが近い湊選手の動きに注意することを決めてスタートした。
 
スタートしてからの1周目は試走をしていなかったためコースを覚えておらず、最初の下りはマージンをとって下った。下り切ってから集団の前に上がり何度かアタックに反応したものの決まらず。その後、中田選手(シマノレーシング)が単独で抜け出したが、自分は小嶋と情報を共有し、追走を警戒しながら1度目のカルストベルグに入った。
先頭付近で登りをこなし2周目に入ると、ブリッツェンを中心に集団が活性化しアタック合戦になった。中田選手を捕まえても集団は活性化したまま進み、小嶋と協力して対応しながら2周目の復路を進んだ。
 
2周目のカルストベルク前の下りに入る手前で8名程が先行した。そこに湊選手(シマノレーシング)がブリッジをかけたので反応して一緒に先行集団に追いつき、10名で先行してカルストベルクに入った。このカルストベルクで雨澤選手(ブリッツェン)がペースを上げ、後方から追いついてきた選手ともシャッフルがかかり登り切りまでに8人にまとまった。増田選手(ブリッツェン)、窪木選手(ブリヂストン)、ホセ選手(マトリックス)、湊選手など各チームのエース格が入っているのでこれで決まりかとも思ったが、ローテは均等に回るもののペースは上がらず牽制気味でタイム差はなかなか開いていかない。自分は脚を使わないように無理せずこなしていると、3周目の復路に入る前に後続に吸収され24人になった。
ここで、才田さんから小嶋が落車で脱落したことを伝えられた。
 
牽制気味に進む集団から、3周目の復路の終盤で雨澤選手(ブリッツェン)が単独でアタック。躊躇するうちに大きな差が開き、雨澤選手が独走したまま3周目のカルストベルクに入った。岡泰誠選手(イナーメ)が主にペースを作って登りを進んだが、雨澤選手には届かず。登り切り手前の補給所で大村監督代行から「ブリッツェンが行ったら躊躇するな」と指示を受けた直後、増田選手がアタックした。すぐに反応し、ホセ選手、窪木選手やブリッツェン数人とまとまって4周目の往路に入っていった。
 
4周目序盤で互いを見合って牽制しているように見えたので自分からアタックした。しばらく踏み続けているとホセ選手が追い付いてきて、そこに増田選手、岡選手、窪木選手と続き、5名の逃げ集団にまとまった。その後は暫くの間、ホセ選手と自分だけでローテを回していた。窪木選手が回らない理由が分からなかったが、ホセ選手が声を掛けに行くとローテに入ってくれるようになった。かなり苦しいローテだったが、ホセ選手が長めに引いてくれた。
4周目の往路を下り切る手前で雨澤選手をキャッチ、そのカウンターで岡選手がアタックし、自分は苦しくて反応が遅れてしまい少し間が空いた状態で岡選手を単独で追走した。すると増田選手が追い付いてきて、自分が張り付いても何故か構わずに岡選手まで追い付いた。おそらく自分の事はいつでも千切れると眼中に無いか、逃げ切るための人数が欲しいのだろうと考えた。
そこから後続を引き離すために3名でのハイスピード・ローテーションが始まった。最初は10秒強の差だったが、タイムボードを見るたびに10秒弱ずつ開くようになる。ただ、岡選手が重めのギアを苦しそうに踏んでいるのが気になった。4周目の復路の登りに入りしばらくすると岡選手が苦しそうに遅れ、それを待って増田選手もペースを落とした。残りは45km(1周半)程あり、どうするか一瞬迷ったが、1分以上あるアドバンテージを捨てるメリットはなく、そもそも先行しての力勝負は望むところでもあったので、腹をくくって独走することにした。
登りではペースを守り、下りをなるべく姿勢を小さくして踏みながらこなした。4周目のカルストベルクに入る頃には腰が痛くなっていたが、ダンシングを混ぜて誤魔化す。カルストベルクの途中で左手が攣り、手のひらを開けなくなった。しばらく左手に力を入れないようにして走っていると、徐々に落ち着いた。補給所で大村監督代行から「このまま行くしかない」と伝えられた。
 
最終周の往路に入り、増田選手とのタイム差が詰まり始めるのと前後して「82番」が集団と若干タイム差を持って追走に出ているのをタイムボードで確認した。頭が回っておらず、2回程見せられてから82番が才田さんだということを思い出した。長者ヶ峰を過ぎて下りに入るころになると、左のハムと右の前腿、左手が攣りかけのまま戻らなくなり、足も重くペースを保つのが難しくなった。下りをパワーを犠牲にしても姿勢を低くしてこなし、登りと平坦のペースをなるべく保つようにしたが、増田選手とのタイム差がみるみるつまり始めた。
下りきって左折した後の緩い登りで振り返ると増田選手だけが確認でき、そのさらに30秒弱後ろにいるはずの才田さんは確認出来なかった。増田選手との差が10秒まで詰まったところで諦めてペースを落とした。追い付きざまのアタックを警戒したが、平然とローテを要求されてついつい回ってしまう。その後、82番と15秒差と知らされた。さらに後方にいるはずの集団との差は知らされなかった。少し前まで30秒以上あったはずの差が一気に詰まったので、この表示が本当かどうか疑った。増田選手にチームメイトが追走しているので回れないと伝えると「このまま行かないの?」と返され、タイム差の理解が正しいのか自信が持てず断れなかった。さらにもう一度82番10秒差と伝えられ、今度は確信をもってローテを断り、才田さんを待った。けれど、この時すでにカルストロード復路の登りに入ってしまっていた。
 
ここで才田さんと合流。才田さんが追い付きざまにアタックしていき、反応する増田選手についてチェックしようとしたが、全く足が残っておらずすぐに切れてしまった。前で2人が自分を待ち再び3人になったが、才田さんも自分の脚の無さを理解し、波状攻撃の選択肢は無くなってしまった。
後続集団とのタイム差が分からないためペースを保ちつつ進んだ。増田選手はあまり長引きはしなかった。才田さんが楽をできるように自分が少し長めに引くようにした。最後のカルストベルクの登り口まで前を引き、そこから才田さんが踏んで増田選手が付いていき、自分は付けずに切れた。後続に捕まりたくなかったので刻めるかぎりのペースを刻みゴールした。
 
【宮澤監督から】
チームオーダーは、米谷選手はメインどころを見ながら前々で展開、才田選手には後半に脚を残せるように積極的に後手に回らないこと、小嶋選手はサバイバルな展開を考えて後半勝負でと指示。
結果として、非常に良いレースができたと思う。米谷・小嶋が前半からレースを見ながら展開に乗り、才田が後半に備える展開はチームの得意パターンとなった。そこから米谷が次の展開を作れたことが先ず評価出来るところだろう。宇都宮ブリッツェンの増田選手・岡選手という強力な2名からアタックする積極的な動きで力勝負が出来たところも良かったが、才田の動きを判断出来なかったのはもう一歩な点。才田は良いタイミングで前を追えたが、登りの頂上で前に追い付けていたら、LEOMOのワンツーフィニッシュの可能性が広がっていたと思う。タラレバはさておき、チームとして後半戦をしっかりと勝負していきたい。
 
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