湘南ベルマーレサイクリングチーム|CYCLE ROAD

トライアスロン レポート

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2018:05:12:10:00:00[18.05.12]

JPTシリーズ第7戦 第5回JBCF宇都宮クリテリウム


開催日:2018年5月12日
開催地:栃木県 宇都宮清原工業団地内 周回3.0km(右回り)
レース形式:クリテリウム/公道 3.0km/1周
 
【レース結果】
1位 小野寺 玲 (宇都宮ブリッツェン) 01:21:50  av43.98km
2位 アイラン・フェルナンデス・カサソラ (マトリックスパワータグ) +00:00
3位 鈴木 龍 (宇都宮ブリッツェン) +00:00
4位 中島 康晴 (KINAN Cycling Team) +00:00
5位 黒枝 咲哉 (シマノレーシング) +00:01
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28位 岩瀬 照 (LEOMO Bellmare Racing Team) +00:26
60位 小嶋 渓円 (LEOMO Bellmare Racing Team) +00:55
75位 米谷 隆志 (LEOMO Bellmare Racing Team) +01:32
82位 才田 直人 (LEOMO Bellmare Racing Team) +02:07
 
【レース展開】
Jプロツアーが開幕から7戦目で宇都宮にやって来た。
毎年さすが自転車の街・宇都宮と思わせる盛り上がりを見せるが、今年の開催は比較的暖かな季節な上に、天気も良く、いつも通りの観客の多さと相まって華やかさが増した感じがする。LEOMO Bellmare Racing Teamとしては、前戦の群馬から2週間、群馬で膝を痛めた米谷選手の状態が気にかかる。本人曰く、とりあえずは大丈夫とのことで才田・米谷・小嶋・岩瀬の4選手、フルメンバーが宇都宮クリテリウムのスタートラインに並んだ。
 
米谷選手は膝を痛めてからFTP以上の強度の練習が出来ていない。まずはレースペースで違和感が出ないかを確かめながら走り、終盤になっても大丈夫そうであれば何かできることを探そうと考えてスタート。岩瀬選手は出来るだけ前方に位置取り、米谷選手の近くで走ることが目標。小嶋選手は引き続き「調子に乗らない」こと。調子に乗るのは明日のロードレースまでお預け。才田選手も狙いは明日のロードレース。基本的には脚を回して翌日に備える。
 
レース序盤に3名の逃げが形成されると、メイン集団はペースも抑え気味で進行。心配された米谷選手だったが、メイン集団の前方が見える位置でレース前半から中盤までを順調にこなす。体に違和感は感じず、強度も問題なかったとのことでひとまずは安心。米谷選手の近くに位置取ることが目標だった岩瀬選手。位置取りが難しいクリテリウムレースの洗礼を受け、なかなか前に出る事が出来ない。ところで、岩瀬選手の特長はその「クレバーな走り」かもしれない。前方に上がれないとなると、集団後方で出来るだけ消費しないよう位置取りし、集団後方の激しいインターバルに振り回されないよう丁寧にコーナー立ち上がるように作戦変更。自分でペース作りながら周回をこなしていく。同じく集団内の位置取りに苦しむ小嶋選手。メイン集団のペースが速い訳ではないが、うまく前に上がることが出来ず、なかなか米谷選手に合流できないままレースが進む。
 
レースも終盤の残り6周回目付近。最後のスプリント賞を終え、メイン集団でも有力チームが前に固まり始める。このタイミングで集団中盤に残っていた小嶋選手を米谷選手が引き連れて前に上がる。チームの狙いは小嶋選手でのスプリント。米谷選手は小嶋選手を後ろにつけた状態でキナンとブラーゼンのトレインの後ろを狙って位置取る。
 
しかし小嶋選手の方は必死に米谷選手の背後に食らいつこうとするも、コーナーの度に離れてはストレートで追いつき、またコーナーで離れるの繰り返しで脚を使ってしまう。最終周回で限界が来てしまい、集団から遅れてゴール。中盤までは体力的にも余裕がありラストに備えて行けそうではあったが、ペースの上がった集団前方での位置取りで脚をほとんど使ってしまった。常に集団の前方に入れるようにするにはコーナー毎のポジションが大切。このレースを通してその大切さを理解出来たらしい(?)ので次のクリテリウム・レースに期待。
 
一方、小嶋選手を見失った米谷選手は単騎で動き始める。途中でキナンのトレインからははぐれ、ブラーゼンのトレインも崩壊したが、降ってくるアシストを除けばちょうど20番手ぐらいの位置取りになる。そのままの番手で最後のUターンをアウトからクリアしようとしたところで、立ち上がりでペダルを地面に引っ掛けてしまい単独落車。怪我は膝の擦過傷だけで、バイクも問題ないのを確認してゆっくりゴール。米谷選手としてはクリテリウム・レースの終盤にそれなりに前の方に残ることができ、Jプロツアーのクリテリウムで初めて20番以内に入れるかもしれない!!と思った直後のコーナーで転んでしまった。米谷選手も冷静さを失ってしまうこともある。
 
なかなか前に上がることが出来なかった岩瀬選手。結局最終周回までに集団前方に行けず、案の定中切れが起こりバラバラと切れて行く選手たちをかわしながらフィニッシュを通過した。ただ、集団のペースが速く前に上がれずに後方にしか居られなくなった時に「この場所でどうすれば楽に走れるか?この後どういう動きをすればいいのか?」と常に考えながら走ったと語る岩瀬選手。クレバー岩瀬である。
 
なお、今回のレポートにまったく登場しなかった才田選手、レース中、常に集団後方で脚を存分に回したレース。感想は特になし...とのこと。
 
【宮澤監督から】
レースは序盤でアタックが決まり、メイン集団はゆっくりとしたペースで進む。クリテリウムを得意としていないが、米谷選手が集団前方で走り、他の選手が目標に走る展開。レース終盤スピードが上がったラスト周回、体調には心配があったが意外と動けていたので欲を出したUターンで落車。集団での位置取りはうまくいかなかったものの、前から降ってくる選手をかわしながらゴールした岩瀬選手が27位でゴール。
今回のレースは位置取りとインターバルの連続がポイント。パンチャーや位置取りが得意なクライマーでも、慣れれば前でゴール出来るレースだった。小嶋、岩瀬、米谷は色々と挑戦しながら、最低限の走りが今年中には出来るようになるべきだろう。
 
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